エンドレス加工

ベルト両端を斜めに切り落とし重ね合わせ繋ぐ加工です。
お互いの端部を階段状に剥離し、重ね合わせた時に本体部分と同じ厚みになる様に加工します。加工のほとんどが手作業によもので熟練した技術を必要とします。貼り合わせた端部はほとんど段差が無く平滑になるので一見繋ぎ目がない(エンドレス)かの様に見えます。
エンドレス方法には専用接着剤で貼り合せる常温加硫と熱を加えて溶着させる熱加硫があります。












常温加硫

常温加硫とはエンドレス専用の接着剤を使用し接合します。利点としてエンドレス作業スペースが少なくても施工可能であり作業時間も比較的短時間で完了できる点です。熱加硫に比べ施工価格が安価である事も利点の1つです。
短所として施工後接着剤の硬化に1〜2時間程度時間(接着剤硬化の為の養生時間)を要します。その間のコンベア稼動はできません。




熱加硫

熱加硫とは接着剤を使用するのではなく、未加硫ゴムシートをエンドレス面に挟み込みます。エンドレス面を加硫器によって熱と圧力を加えゴムシートを加硫させベルトを接合します。常温加硫が接着剤により物理的に接合するのに対しゴムシートを溶着させることにより化学的に接合させます。熱加硫の利点として熱によるエンドレス面剥離の可能性を軽減できます。また、エンドレス面が溶着する事により繋ぎ目がなくなるので、正転逆転するコンベアのエンドレスに向いてます。養生時間も必要としません。難点として施工に対し加硫器が設置可能な広いスペースが必要となります。またベルトの種類、厚さによって加硫するまでに時間を要します。

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